男性客のリピートはあるのに女性客のリピート率は上がらない、なんだか女性客に避けられている気がする……、といったお悩みを抱えている男性美容師がいらっしゃるかもしれません。今回は、美容室・美容院・サロンのオーナー様に向けて、男性の美容師を避けたがる女性の心理をご紹介します。女性客に対してアピールできる男性美容師の強みもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

1. 男性美容師あるある！？女性が男性美容師を避けがちな理由
1-1. 恥ずかしいと感じる
1-2. ストレスを感じる
1-3. コミュニケーションの壁
2. 男性美容師に「恥ずかしい」と感じる理由
2-1. 清潔感がない姿を見られたくない
2-2. コンプレックスがある
2-3. 勘違いしていると思われたくない
3. 男性美容師にお願いするメリットとは？
3-1. 論理的に計算した緻密なカットが得意
3-2. 男性ウケしやすいヘアスタイルを提案できる
3-3. 実用的なスタイリングを教えてくれる
4. 男性のメリットを生かして指名されるようになろう
 

 
男性美容師あるある！？女性が男性美容師を避けがちな理由
女性のお客様で、男性の美容師を避けて予約される方もいらっしゃいます。なかには、女性だけの美容室を検索する人がいるほど、男性美容師に担当されたくない方もいます。では、そのようなお客様はなぜ男性美容師を避けるのでしょうか。女性客が男性美容師を避けがちな理由を4つピックアップしてご紹介します。
 
恥ずかしいと感じる
女性が男性美容師を避けがちな理由として多いのが、「恥ずかしい」と感じるから。女性にとって、男性美容師に自分の髪やメイクを任せることは、恥ずかしいと感じることがあります。また、女性は女性同士のほうが話しやすいと感じることが多く、一方で異性である男性にプライベートな要素やコンプレックスに感じている要素を相談するのは抵抗を感じやすいのです。
この女性が男性美容師に対して恥ずかしいと感じる理由については奥が深いので、後ほど詳しく解説します。
 
ストレスを感じる
髪は体の一部です。心を許していない相手に体を触られると、ドキッとしたり嫌な思いをしたりしますよね。この、体の一部を触られるという行為はストレスを受けやすく、特に女性の場合は無意識に警戒心を抱くこともあるため、髪を触られることにストレスを感じやすい傾向があります。
また、男性美容師の見た目の清潔感や話し方、髪の触り方に対して「生理的に苦手……」と感じる場合もあるようです。
 
コミュニケーションの壁
男性と女性では、コミュニケーションスタイルや感性に違いがあります。男性は情報を共有するため、目的を達成するためにコミュニケーションを取る傾向があり、端的に会話をすることが多いです。一方で、女性は感情や細かい要望を伝えることが多いため、男性美容師とのコミュニケーションに違和感を覚えることがあります。そのため、男性美容師が担当だと、自分の要望をうまく伝えられないのではないか、理解されないのではないかと不安に感じることがあります。
 
男性美容師に「恥ずかしい」と感じる理由
女性が男性美容師に対して「恥ずかしい」と思うのはなぜなのか、ここで深掘りしたいと思います。女性が男性美容師に対して無意識に感じる恥ずかしさは、次の3つの要因が関係していると考えられます。
 
清潔感がない姿を見られたくない
女性はいつでも、いくつになっても綺麗に見られたいもの。その意識は同性に対しても働きますが、男性には特に綺麗に見られたい願望が働きます。ここでお客様が来店したときの髪の状態を思い出してください。例えば3か月以上カットをしていないお客様の髪は、伸びてまとまりがなかったり、ヘアカラーが根元と髪先で違っていたりしますよね。放置しすぎてボサボサになってしまった髪や、カラーがプリン状態になってしまった髪は清潔感が失われるので、綺麗な状態とは遠ざかっています。
 
それを改善するために美容院・美容室に足を運ばれるのですが、その清潔感のない姿を男性美容師に見られるのが恥ずかしいと感じるのです。
 
コンプレックスがある
お客様の中には、自身の顔や髪に対して次のようなコンプレックスを抱えている方がいます。
 
・太って顔が大きく見える
・エラが張っていて顔が四角い
・おでこが広い
・面長が気になる
・白髪が目立つ
・髪のくせが強い
・薄毛で老けて見える　など
 
コンプレックスは嫌だなと感じる部分であるため、人に見られたりそう思われたりするのが「恥ずかしい」と感じます。上記のようなコンプレックスを抱えている方は、見た目に自信がないという方も多いです。
美容院・美容室・サロンでは、カットの仕方やヘアカラーの選び方によって、これらのコンプレックスをカバーすることが叶いますが、女性客の場合はそもそもコンプレックスがあることを男性美容師に打ち明けづらいため、男性美容師に施術してもらうのを避けがちになります。
 
勘違いしていると思われたくない
美容院・美容室・サロンで髪型を変えるとき、お客様は「こんな感じにしたい！」「モデルの○○と同じ髪型にしたい」と理想の髪型をイメージして来店されるでしょう。具体的なイメージがない場合も、「モテる髪型にしたい」「可愛い雰囲気にしたい」など、なんとなく理想はあるはずです。
しかし、いざカウンセリングになると、仕上がりイメージを伝えるのが恥ずかしくなる場合があります。特に、男性美容師に完成イメージを伝えると考えると、次のような想像をしてしまう方もいるのではないでしょうか。
 
・モデルさんと顔が違うから似合わないと思われそう
・勘違いしているの？と思われないか不安
・自分なんかがこの髪型にしたいって言うと笑われるのではないか
 
言葉では「いいですね」と言ってくれても、心の中ではどう思われているのかわからず「恥ずかしい」と思ってしまうのです。同性の美容師だと、「同じ女性だから気持ちはわかってくれるはず」と打ち明けやすいので、男性美容師を避けて女性美容師を指名するということが起こります。
 

 
男性美容師にお願いするメリットとは？
ここまでお伝えしたように、男性美容師は「恥ずかしい」という理由から女性客に敬遠されがちです。とはいえ、男性美容師も女性客のカット・ヘアカラーをしなければ技術の向上はできませんし、サロンのリピート率を上げることも難しくなりますよね。そこで、今一度確認しておきたいのが「女性客が男性美容師に施術をお願いするメリット」です。
女性のお客様に男性美容師にお願いするメリットを感じていただくためには、まず自分たちがメリットを把握しておく必要があります。男性美容師は次のようなことを強みと捉え、自信を持って対応するようにしましょう。
 
論理的に計算した緻密なカットが得意
男性は、物事を論理的に考える傾向があります。お客様が抱えているコンプレックスをカバーするためにはどのようにカットすれば良いのか、どのようにデザインすればその人がより魅力的に見えるのかなどを考えたうえで、緻密に計算してカットを施していきます。そのため、男性美容師はフォルムやシルエットを綺麗に作るのが得意な方が多いです。髪の悩みや希望がわかれば、男性美容師はそれを具現化するための技術とセンスを持っています。
また、男性美容師は、女性の髪型やメイクに対して新鮮なアイデアやユニークな提案ができることも。男性ならではの視点や感性から生まれるアイデアによって、女性美容師とは違った個性的なスタイルを提案することができるでしょう。
 
男性ウケしやすいヘアスタイルを提案できる
女性が「メイクが上手くできるようになりたい！」と思ったとき、練習以外に何をするかというと、ネットや雑誌で学んだりメイクが上手な人にやり方を聞いたりすると思います。男性からモテたいと考えた場合も同じように、ネットや雑誌で調べたり男性の意見を聞いたりしたほうが結果はでやすいでしょう。つまり男性からモテるヘアスタイルを目指すなら男性美容師が打ってつけ！男性×美容師の感性や知識で、本当に男性にウケやすい女性のヘアスタイルを提案できます。
 
実用的なスタイリングを教えてくれる
男性は、普段あまり凝ったスタイリングはしない、という方が多いですよね。それゆえ、男性美容師も、シンプルで実用的なスタイリングを得意とする方が多い傾向があります。女性の日常生活やヘアケアのしやすさを考え、簡単に再現できるスタイルを提案できます。
 
男性のメリットを生かして指名されるようになろう
男性美容師も男性ならではの強みがあり、女性のお客様に満足していただける施術ができます。男性美容師ならではのメリットを生かして指名されるようになるためには、とにもかくにもしっかりとアピールすることが大切です。
指名なしの女性客に対応するときには、丁寧にカウンセリングを行ったうえで、どのようにしたら理想に近づけられるのかをしっかりと伝えるようにしましょう。たとえば、丸顔の女性が小顔を目指したい場合には、顔まわりにレイヤーを入れてひし形フォルムを作り、外ハネでくびれを作ってスッキリ感を出すことで小顔効果がアップすることを伝えてみてはいかがでしょうか。
 
そのほか、サロンのSNSやホームページ、ホットペッパービューティーなどのクーポンサイトに、自分の得意なスタイルを掲載することも有効です。その際、コメントなどでスタイルの特徴と一緒に、ここでご紹介した男性美容師ならではの強みを記載してみましょう。
 
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