暦の上ではすでに秋になっているのですが、それをまったく感じさせないほど暑い日が続いていますよね。そんなこの時期には、色落ちや髪のパサつきといった髪のお悩みが増えてきます。そこで今回は色落ちや髪のパサつきにつながる「紫外線」について解説しながら、アプローチ法をご紹介！美容院・美容室、サロンで働いているみなさまは、紫外線が髪へ与えるダメージについておさらいしながら読んでみてください。
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＜INDEX＞
1.日焼け、色落ち、乾燥…夏の紫外線が髪へ与えるダメージ
1-1. 日焼け・色落ちする
1-2. キューティクルが剥がれる
1-3. 髪の表面が粗くなる
1-4. 酸化してもろくなり切れ毛・枝毛に
2.夏のヘアダメージには保湿ケアが効果的
3.紫外線によるダメージを軽減！今日からできる自宅ケア
3-1. 補修・保湿効果のあるシャンプー・トリートメントを使う
3-2. 低刺激のシャンプーを選ぶ
3-3. 髪も紫外線対策をする
3-4. バランスの良い食事を意識してもらう
4.お客様にご提案するトリートメント集中ケア
5.トリートメントで美髪キープをご提案！
1.日焼け、色落ち、乾燥…夏の紫外線が髪へ与えるダメージ
紫外線はオールシーズン降り注いでいますが、言わずもがな夏は特に紫外線が強く当たりますよね。紫外線を浴びることによって肌は炎症を起こしたり、シミやシワなど老化の種が生まれたり…。それだけでなく、紫外線は髪にいろいろなダメージを与えてしまいます。
日焼け・色落ちする
髪の深部にある「メラニン色素」は、紫外線の影響を吸収する役割を担っています。ある程度の紫外線ならメラニン色素が吸収して髪へのダメージを防いでくれるのですが、紫外線量が多くなってしまうとキャパオーバーに…。そうするとメラニン色素が分解されて、髪色が薄くなったり褐色したりします。そもそも、ヘアカラーを施した髪は何もしていない素髪と比べてメラニン色素は少なくなっていますよね。髪本来が持つ、紫外線から防御する機能はヘアカラーによって低下している状態なので、紫外線を多く浴びると染めたての美しいカラーを保つのが難しくなるのです。
「内側にある髪よりも外側にある髪の方が明るくなってきた」というお悩み相談を受けたら、紫外線の影響をまずお伝えしましょう。
キューティクルが剥がれる
美容院・美容室、サロンで働いているみなさまは、人は誰しも髪の表面に「キューティクル」があるとご存知だと思います。キューティクルには髪をコーティングする役割があり、摩擦や外部刺激から守るり、髪の内側の水分が逃げるのを防ぐといった働きをするのですが、夏の強い紫外線を受けるとキューティクルがダメージを受けて剥がれやすくなってしまうのです。
キューティクルが剥がれると髪は無防備な状態になり、内側のうるおいが逃げてパサつきを起こします。髪が乾燥した状態になる、ということですね。
また、ヘアカラーの色素もキューティクルによって綺麗な色味を保っていますが、キューティクルが傷つくとそこから流出するため色落ちが進みます。
髪の表面が粗くなる
キューティクルには「メチルエイコサン酸（MED）」という成分があります。このメチルエイコサン酸は油分のような成分で、なめらかな手触りやツヤ感を与えてくれる美髪には欠かせないもの！
そんなメチルエイコサン酸は紫外線にとても弱い特徴があり、夏の強い紫外線に当たると減少してしまうのです。
酸化してもろくなり切れ毛・枝毛に
紫外線は髪の表面のキューティクルだけでなく、深部にまで侵入して髪を構成しているアミノ酸にダメージを与えます。髪の深部にあるアミノ酸がダメージを受けると酸化を起こしてシステイン酸を生成。このシステイン酸は健康的な髪に必要不可欠なシスチン結合を切断するため、髪がもろくなって切れ毛・枝毛を起こしてしまいます。
なお、一度切断されたシスチン結合は元の状態に戻りません。
2.夏のヘアダメージには保湿ケアが効果的
髪が紫外線ダメージを受けると、髪は乾燥した状態になります。乾燥はうるおいが少ない状態でパサつきの原因になりますが、実は乾燥による髪のトラブルはそれだけではありません！髪の乾燥は、色落ち、ごわつき、広がり、うねり、切れ毛などさまざまなトラブルにつながっているのです。
だからこそ、夏のヘアダメージには保湿ケアが重要なポイントになります。美しいヘアスタイルをできるだけ長くキープしていただくためにも、お客様にはカットと同時にトリートメントを受けていただきましょう。
美容院・美容室、サロンのトリートメントは保湿作用がある、髪を補修する効果が期待できる、コンディションをベストな状態に導いてくれることをお伝えして、美髪のベース作りに最適であることをお話しするといいかもしれませんね。
3.紫外線によるダメージを軽減！今日からできる自宅ケア
紫外線が強いこの時期にご来店いただいたお客様には、トリートメントのご提案とともに、プラスαのサービスとして自宅ケアをお伝えしてみてはいかがでしょうか。そうすることで「髪を綺麗に保つサポートをしてくれる」「悩みを解決してくれる」「髪の健康を考えてくれる」と感じ、高評価につながるかもしれません。
その際、紫外線が髪へ与える影響や保湿の重要性をお話しながら自宅でのケア方法をお伝えすると、より心に響くかもしれませんね。喜んでいただければ信頼も得やすくなるので、次回の来店につながると思います。
【おすすめしたい自宅ケア4つ】
- 補修・保湿効果のあるシャンプー・トリートメントを使う
- 低刺激のシャンプーを選ぶ
- 髪も紫外線対策をする
- バランスの良い食事を意識してもらう
では、それぞれポイントを解説していきます。
補修・保湿効果のあるシャンプー・トリートメントを使う
前述したように、紫外線によるダメージは保湿ケアがカギ！毎日使うシャンプー・トリートメントも、補修効果や保湿効果があるものを活用するように促しましょう。その際、ご自身のサロンで販売している商品の魅力もさりげなく伝えて、お客様の購買意欲アップを狙ってくださいね。
低刺激のシャンプーを選ぶ
美髪を保つには頭皮の健康も考えなくてはいけません。紫外線量の多い夏は頭皮も刺激を受けやすくなってしまうので、優しく刺激の少ないシャンプーを購入してもらうようにアドバイスしましょう。夏は、店舗販売する商品に低刺激シャンプーを1つラインナップしておくと良いかもしれません。
髪も紫外線対策をする
髪は体の中で一番太陽に近いため紫外線の影響を受けやすいですが、お肌よりも日焼け対策を忘れがちですよね。お客様には紫外線によって髪もダメージを受けること、ダメージが加わるとどんな影響が現れるのかなどをお伝えして、髪の紫外線対策・紫外線ケアに注力してもらうようにしましょう。
今は髪にも使える人気のUVケア商品がいくつもあります。スプレー、ミスト、オイルなどタイプもいろいろあるので、お客様にアドバイスできるよう特徴や使い方などを事前にチェックしてみてくださいね。
バランスの良い食事を意識してもらう
お客様には外側からのアプローチ方法だけでなく、内側からのダメージケア方法もご紹介してみてください。たとえば食事。脂質・糖類を摂りすぎる食事は頭皮のトラブルを招くこともあります。「バランスの良い食事を心掛けると良いですよ」と軽くアドバイスしながら、髪に良い栄養素も伝えてみてくださいね。ちなみに、髪に良いとされる栄養素はタンパク質、ビタミン、亜鉛の3つです。
4.お客様にご提案するトリートメント集中ケア
紫外線量が多い時期をすぎたからと言って、ヘアケアを疎かにしてはいけません。なぜなら、夏に受けたヘアダメージはすぐに元通りになるわけではありませんし、秋冬は空気の乾燥によってダメージを受けやすくなるからです。お客様にはその点をしっかりとお伝えして、できるだけトリートメントを受けていただくように促してみましょう。
美容院・美容室、サロンで扱えるトリートメントはさまざまな種類があるので、お客様のお悩みにベストなものをご提案できるように、トリートメントの施術メニューは豊富にラインナップしておいてくださいね。
なお、昨今はwebサイトやクーポンサイトを見て、美容院・美容室、サロンを決めるお客様が増えています。「トリートメントにも力を入れている」ということがお客様にも伝わるように、webサイトやクーポンサイトにもトリートメントの様子が分かる写真を掲載しておきましょう。
ただ、トリートメントの様子を自分たちで準備するのは大変だと思います。そんなときはぜひ、ホットペッパーなどのクーポンサイトにも掲載可能なヘアカタログ写真を月額取り放題で販売している「BSP（ビューティー・ストック・フォト）」をご活用ください。BSP（ビューティー・ストック・フォト）には以下のような写真があり、トリートメントのイメージをお客様にお伝えすることができます。
そのほか、シャンプーをしている画像、カラー施術の素材、パーマや縮毛矯正のモデル写真、カット・ブローをしている写真などもあるので、美容院・美容室、サロンをアピールするのに役立つと思います。
5.トリートメントで美髪キープをご提案！
今回は紫外線によるダメージとトリートメントの重要性をご紹介しました。2022年夏はもう少ししたら終わりを迎えますが、この時期に受けた紫外線のダメージは秋になっても残りやすいです。美髪をキープするためにも、ぜひお客様にはトリートメントを受けてもらうようにご提案してはいかがでしょうか？
今回ご紹介した、トリートメントの写真はこちらから見ることができます！
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