春のスギやヒノキのほか、秋のブタクサやヨモギなど、花粉症にお悩みのお客様は年間を通して多くいます。花粉は、衣類はもちろんのこと髪の毛にも付着しやすく、外出の際は油断できません。花粉を気にされているお客様へは美容師ならではのノウハウや、美容室だからこそできるケアを提供し、少しでも快適にお過ごしいただけるようサポートしたいものです。
そこで、この記事では花粉が飛散する時期に適したヘアケア方法や対策を紹介します。お客様との会話の幅を広げたいときにも、どうぞお役立てください。
- どんな髪が花粉を引き付けやすい?
1-1. 傷んでキューティクルが剥がれている
1-2. 乾燥による静電気がある
1-3. ワックスがついている
- 髪に付着する花粉対策7選
2-1. まとめ髪にする
2-2. 帽子を被る
2-3. 玄関先で払う
2-4. 帰宅後すぐお風呂に入る
2-5. 髪や頭皮を保湿する
2-6. ドライヤーをかけすぎない
2-7. スタイリング剤をつけるならオイルや艶出しスプレー
- 花粉症対策には美容室のヘアケアメニューをおすすめしよう
4.花粉症なのにわざわざご来店いただいたお客様にできること
4-1. ボックスティッシュとゴミ箱を設置
4-2. 化粧室にメイク落としシートや綿棒を常備
4-3. 花粉対策スプレーのサービス
5.花粉症のお客様へのおもてなしは美容室の腕の見せどころ
どんな髪が花粉を引き付けやすい?
花粉は、外出時や窓を開けて風を浴びた際などに髪の毛に付着しやすく、頭皮や髪の毛の状態によっては多くの花粉を引き付けてしまうケースがあります。どのような状態に注意すべきでしょうか。
傷んでキューティクルが剥がれている
まず気をつけたいのは、傷んでキューティクルが剥がれた状態の髪の毛です。髪の表面を覆うキューティクルは、髪がダメージを負うと剥がれたり損傷が生じたりし、その部分に花粉が付着しやすくなります。カラーリングやパーマを繰り返している、枝毛が多い、といったお客様は特に注意が必要でしょう。
乾燥による静電気がある
髪が乾燥して静電気が発生すると、ホコリや小さなゴミとともに花粉も付着しやすくなります。静電気は一度起こると根元から毛先まで髪全体に影響を及ぼすため、花粉の季節は軽視できません。空気が乾燥している日は特に静電気が発生しやすく、気をつける必要があります。
ワックスがついている
スタイリングでワックスをつけている髪も要注意です。ワックスには粘着力があり、花粉も吸着するためです。また、頭皮から皮脂が出やすい方も、髪に花粉が付きやすい特徴があります。必ずしも、「ショートカットだからロングヘアより花粉が付きにくい」「サラサラのボブは花粉の心配がない」というわけではありません。日常的にワックスを使用している、皮脂が出やすい、といったお客様であれば、ショートカットでも気をつけていただきましょう。
髪に付着する花粉対策7選
花粉症にお悩みの方は、花粉の付着を最小限に抑え、室内に持ち込まない工夫が大切です。美容室へ訪れたお客様へ提案しやすい、髪の毛に関連した7つのテクニックを紹介しましょう。
まとめ髪にする
ミディアムヘア〜ロングヘアのお客様の場合、花粉が多い時期はまとめ髪を提案するのがおすすめです。結んだりシニヨンアレンジにしたり、コンパクトなヘアスタイルにまとめることで、花粉の付着範囲を減らせます。前髪やサイドといった顔まわりは特にスッキリさせたい部分です。
また、ポニーテールのような毛先が揺れるスタイルよりも、お団子ヘアのような動きが少ないスタイルを選ぶと、花粉をまき散らさずに済みます。
帽子を被る
外出の際に帽子を被り、露出を減らして花粉の付着を避けるのもひとつの手段です。帽子なら、ショートヘアや結ぶのが難しい長さの髪のお客様も取り入れやすいでしょう。スカーフを活用したヘアアレンジの提案もおすすめです。
玄関先で払う
外出時に付着した花粉は帰宅時に玄関先で払い落とし、室内に持ち込まないようにするのも重要です。花粉を落とす際は、頭や髪からスタートして衣類や足元へ、上から下に向かって手で払いましょう。髪に付いた花粉は、頭や髪を振る、ブラッシングするといった方法でも落とせます。ヘアブラシは、静電気が起きにくい“静電気防止加工”が施されたアイテムの使用をご提案しましょう。
帰宅後すぐお風呂に入る
外出時に付着した花粉は、洗い流すのがなによりの対処法です。対策して外出し、玄関先で払っても、落とせる花粉には限界があります。室内に入り込む花粉を少しでも減らしたいとお考えのお客様へは、洗い流すご提案もしてみましょう。
手を洗う・顔を洗う・髪を洗うといった部分的な対応も良いですが、お風呂に入り全身を洗うとより効果を感じられます。
髪や頭皮を保湿する
花粉が気になる時期は、洗髪の際に髪や頭皮の保湿ケアを入念に行います。乾燥で傷んだ髪は、キューティクルが剥がれ、静電気も起こりやすくなるため、放置はおすすめしません。洗髪時はインバストリートメントで水分や栄養の補給を心掛け、ドライ時はアウトバストリートメントでケアし、ブローやブラッシングの摩擦を最小限に抑えましょう。
ドライヤーをかけすぎない
洗髪後に生乾きの髪を放置する行為は髪のダメージを進行させるためNGですが、ドライヤーの当てすぎも気をつけたい行動です。過度なドライヤーの使用は、髪や頭皮が傷む原因となります。乾燥が原因で頭皮が敏感になり、かゆみをはじめとしたアレルギー症状を感じやすくなるケースもあるため、お客様へは髪や頭皮は適度に乾かすよう伝えましょう。
スタイリング剤をつけるならオイルや艶出しスプレー
花粉が多い時期にスタイリング剤を使うなら、オイルや艶出しスプレーを意識して選びましょう。ワックスのようにベタつかず、髪に膜を張りサラサラに仕上げられるため、髪に花粉がつきにくくなります。
花粉症対策には美容室のヘアケアメニューをおすすめしよう
花粉症にお悩みのお客様が来店されたら、美容室だからこそできるヘアケアメニューや、美容室でしか手に入らないケアアイテムをご提案してみましょう。たとえば以下のようなメニューはいかがでしょうか。
<花粉症のお客様へご提案したいメニュー>
- トリートメントメニュー
- ヘッドスパメニュー
- 美容室専売の敏感肌用シャンプー・トリートメント
- 美容室専売の保湿重視シャンプー・トリートメント
花粉対策では乾燥やダメージへのケアが重要となるため、お客様へはいつものカットやカラーに加えてトリートメントメニューの提案もしてみましょう。潤いに溢れたサラサラな髪は、花粉を引き付けにくくなります。ヘッドスパや炭酸の力を活かしたケアなど、丁寧なシャンプーで花粉や皮脂をしっかり落とすメニューのご提案もおすすめです。
花粉の時期は、セルフケアで役立つ美容室専売のシャンプーやトリートメント、頭皮用エッセンスなどへの需要も高いでしょう。
いつものメニューにプラスαでお客様へヘアケアやメニューやアイテムをご提案する際は、サロンモデルの画像があると役立ちます。まとめ髪やサラサラヘアのスタイル写真があれば、お客様に仕上がりイメージを伝えやすくなるでしょう。サロンのホームページやブログ、『HOT PEPPER Beauty(ホットペッパービューティー)』などでメニューを紹介する際にも役立ちます。
BSP(ビューティー・ストック・フォト)では、サロンモデルのスタイル画像を販売しています。月額定額で枚数制限なくダウンロードできるため、「サロンモデル撮影が負担」「プロの手による素材を購入したい」といった美容室のオーナー様はどうぞご検討ください。
花粉症なのにわざわざご来店いただいたお客様にできること
花粉症のお客様にとっては、花粉が多く飛散する時期の外出はちょっとした試練です。美容室へのご来店も負担に感じるケースがあることでしょう。そんななか足を運んでくださったお客様へは、少しでも快適な時間をお過ごし頂けるよう心を尽くしたいものです。そこで、花粉症のお客様にとって助けとなるサービスの例をピックアップしてまとめました。
ボックスティッシュとゴミ箱を設置
花粉症は鼻水の症状が出やすいため、お客様の座席の前にボックスティッシュを常備すると喜ばれます。施術中であっても遠慮なく鼻をかんでいただけるよう、オープンな雰囲気作りも兼ねてティッシュはあえて目立つ場所に置くのがおすすめです。ゴミ袋やゴミ箱も忘れずに用意しましょう。
化粧室にメイク落としシートや綿棒を常備
花粉の飛散が多い時期は、鼻をかんだり、かゆみで目を擦ったり、涙を拭いたりしてメイクが崩れやすいため、メイク直しグッズを用意しておくと重宝します。お客様に自由にお使いいただけるよう、化粧室に取り揃えてはいかがでしょうか。涙でアイメイクが崩れてパンダ目になりやすいため、綿棒やメイク落としシートは必須アイテムです。
花粉対策スプレーのサービス
お客様がお帰りの際に、ご希望があればサッと花粉がつきにくくなるスプレーを吹きかける工夫も、ほかと差をつけたい美容室におすすめです。髪・顔・衣類などに使用できる、さまざまなタイプの花粉ブロックスプレーが市販されています。
花粉の時期にお越しいただけることに感謝して、できる限りの対策でお客様に気楽にお過ごしいただけるよう、尽力しましょう。
花粉症のお客様へのおもてなしは美容室の腕の見せどころ
花粉が多い時期の外出は、花粉症のお客様にとってハードルが高いものです。そんななかご来店いただけたら、精一杯のおもてなしで快適な時間をサポートしましょう。お客様に心地よくお過ごしいただくには、いつもの気遣いや技術に加えて、時期に合ったメニューの提案やセルフケアに対するアドバイスなど、きめ細やかなフォローまで求められます。
手間と感じるオーナー様もいるかもしれませんが、ほかの美容室と差をつけ、人気を掴み取るチャンスでもあるため、尽力してみてはいかがでしょうか。
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