慶事や弔事のヘアスタイルマナー、お客様に聞かれたら正しく答えられますか?「お葬式に明るいヘアカラーのまま参列しても大丈夫?」「ショートすぎてパーティー用にアレンジできない」「ミニボブは結ぶには短いけど、何もしないと普段着っぽさが出てしまう?」など、普段とは違う場に出席するときは、ファッション同様にヘアスタイルのTPOも気になるものです。お客様が大切な場でも堂々としていられるように、知っておくと安心なヘアマナーをお伝えしましょう。
- 冠婚葬祭にしてはいけないヘアスタイルはある?
- 耳より上は慶事、下は弔事
- お葬式のヘアスタイルマナーとヘアスタイル写真
3‐1.基本はまとめ髪で前髪も落ちないように
3‐2.ヘアアクセサリーは黒を選ぶ
3‐3.お葬式に明るい髪色でも大丈夫?
4.結婚式のヘアスタイルマナーとヘアスタイル写真
4‐1.ダウンスタイルや何もしていないヘアスタイルはNG
4‐2.ファーや革製品・白のアクセサリーに注意
4‐3.花嫁より派手にしない
5.ミニボブやショートでも自信を持って出席できるスタイルをお客様にお伝えしよう
冠婚葬祭にしてはいけないヘアスタイルはある?
通常、ヘアスタイルやヘアカラーの色を選んでいるときは、普段の自分の生活スタイルのことしか考えていないものです。その年の流行りのスタイルをチェックしておしゃれを楽しむ方も多いでしょう。
しかし友人から結婚式の招待状が届いたり、急な不幸ごとがあったりすると「今の私のヘアスタイルで大丈夫かしら」と不安になる方もいるかもしれません。
慶事や弔事では、パーマや派手なヘアカラーは厳禁なのでしょうか?
基本的なヘアマナーについて、お客様に説明できるように美容師としても知識を持っておきたいですね。
耳より上は慶事、下は弔事
冠婚葬祭におけるヘアマナーは「耳より上は慶事、下は弔事」が基本です。
これはお祝い事の席では耳より高い位置にセットして、お葬式では耳より下でまとめ髪を作るという意味です。確かに、高い位置でのポニーテールは元気よく活発な印象になってしまい、故人をしのぶ場にはふさわしくないかもしれません。
絶対的な決まりではないものの、この基本を押さえたヘアスタイルを選べば当日周りから浮くこともなく無駄な緊張をしなくて済みますね。
お葬式のヘアスタイルマナーとヘアスタイル写真
お葬式は急なことであるため、前もって準備ができません。準備をしていること自体が失礼にあたるので、逆にいえばできる範囲で失礼のないようにスタイリングすれば大きな問題はありません。
基本はまとめ髪で前髪も落ちないように
ロングヘアやセミロングの方は、低い位置のお団子やローポニーでまとめます。お焼香の際に前髪がフェイスラインに落ちないように、長めの前髪の方はヘアピンなどで留めておきます。左右の触覚ヘアも、耳にかけてピンで留めるか、スプレーで落ちてこないようにすると良いでしょう。
ハーフアップは、結んだ毛先が跳ねたりお辞儀の際に前に垂れ下がったりすることもあるためおすすめできません。
ヘアアクセサリーは黒を選ぶ
ヘアアクセサリーは、長い髪が邪魔にならないようまとめるためだけに使います。おしゃれをする場ではないため、ショートヘアでお辞儀をしても髪が顔にかからない方はヘアアクセサリーは使わないようにしましょう。
ボブやミニボブなど、顔まわりに髪の毛が落ちてきやすいヘアスタイルの場合はアメピンやバレッタなどで留めておきます。編み込みなどのヘアアレンジは、ヘアスタイルに手をかけている(葬儀なのにおしゃれをしようとしている)と見られてしまうため避けましょう。
ピンやゴムは、黒色で光る素材の飾りなどがついていないものを選びます。地味な色だからといって、グレーやブラウン、ベージュなどのゴムを使わないよう気を付けましょう。
カジュアル感が出てしまうヘアバンドやカチューシャ、シュシュなども厳禁です。
このように、サイドの髪を耳にかけられる場合はヘアアクセサリーは必要ありません。お辞儀の際に顔まわりに髪の毛が落ちてこないか心配な場合はヘアスプレーやアメピンで留めておきましょう。
お葬式に明るい髪色でも大丈夫?
昔はお葬式の参列は黒髪でするものでしたが、現在は明るい髪色のまま出席する方も多くいます。普段から明るいヘアカラーで過ごされている方も多いため、急に染めなおすことも難しく、それこそ「弔事なのにしっかり準備してきている」ということ自体が失礼に捉えられることも。
「ひとりだけピンクヘアや金髪なのが目立ってしまって恥ずかしい」という場合には当日だけ黒髪に見せるスプレーを使う方法もありますが、すっきりと清潔感が出るようにまとめておけば、髪色についてはそこまで神経質になる必要はありません。
結婚式のヘアスタイルマナーとヘアスタイル写真
美容室にいらっしゃるお客様の中には「お祝い事の席なら、華やかであればあるほど良いのでは?」と考えている方もいるかもしれません。しかし、弔事同様結婚式などの慶事にもヘアスタイルのマナーは存在します。
お客様に披露宴などのパーティーヘアアレンジを相談されたら、マナーについても気を配りながら相談に乗ってあげましょう。
ダウンスタイルや何もしていないヘアスタイルはNG
いくら綺麗に巻けたとしても、ロングヘアの方がダウンスタイルで結婚式や披露宴に出席することは基本的にNGです。披露宴での食事中に長い髪の毛をかきあげる行為は清潔感がなく、お祝いの場にふさわしくないからです。
また、ショートヘアやボブ、ロブなどでまったく何も手を加えていないヘアスタイルも失礼に当たります。顔まわりに編み込みを作ったり毛先を巻くなどしてしっかりヘアセットしたり、ヘアアクセサリーやピアスを使って明るく華やかな表情を演出しましょう。
ショートヘアのお客様には、この機会に華やかに見えるパーマスタイルをおすすめするのも良いでしょう。大人可愛いショートの耳元に大ぶりのピアスをつければ素敵なパーティーファッションを演出できます。
何もしないのも失礼になってしまうミニボブは、しっかりスタイリング剤をつけて雰囲気を出したふんわり外ハネボブスタイルがおすすめ。アクセサリーも映えて、いつものボブがぐっとおしゃれ見えします。
ファーや革製品・白のアクセサリーに注意
結婚式はお祝い事のため、動物の殺生を想像させるような衣服や飾りは縁起が悪くNGとされています。革素材のバレッタやふわふわのファーが付いたゴムなどをうっかり使わないよう気を付けましょう。
そして花嫁の純潔を意味する「白」も、結婚式では花嫁だけが身につける色とされています。多少白が混ざる程度なら問題ないですが、白をメインとしたヘアアクセサリーやファッションはせっかく招待してくれた花嫁・花婿に失礼ですので避けましょう。
花嫁より派手にしない
当然のことながら、当日の主役は花嫁です。せっかくのパーティーだからと気合を入れすぎて、生花を盛り盛りにしたヘアスタイルにしたりキラキラのティアラなどをつけてしまっては、花嫁より目立ってしまいます。
華やかに装うことはお祝いの意味で大切なことですが、度を越えないよう気を付けましょう。お客様自身でどこまで許されるのか判断がつかない場合もあるため、結婚式の相談をされた時点で当日のヘアセットの予約を入れてもらうと良いでしょう。
ロングヘアを華やかに演出する編み込みスタイルは、結婚式や披露宴にうってつけのヘアスタイルです。顔まわりの髪をふんわり巻くことで明るく優し気な印象に。
セミロングの場合は、大人可愛い編みおろしでまとめるのもおすすめです。ただのローポニーでヘアアクセをつけただけよりも、断然お呼ばれ感がアップします。
ミニボブやショートでも自信を持って出席できるスタイルをお客様にお伝えしよう
美容室のサービスは、お客様に言われたままのヘアカットをするだけではありません。お客様のお困りごとを解消し、髪の悩みにとらわれず生き生きと楽しい毎日を過ごせるようサポートしてあげることも美容室の大切な仕事です。冠婚葬祭などのマナーが問われるシーンでもお客様が恥をかかず、自信を持って出席できるように知識を提供していきたいですね。前もって準備が必要な結婚式や披露宴なら、ヘアマナーを守った素敵なヘアスタイルのために当日のアレンジ予約をおすすめしましょう。
ふんわりボブや大人可愛い編み込みスタイルなど、美しく崩れにくいスタイルで晴れの日を楽しんでもらいたいですね。
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