美容室の利益率を上げたいときに頼りになるのがセットメニューの存在です。新規のお客様が思わず「来たい！」と思うようなお得感あるコースや、リピーター様が「今日はいつものメニュープラスαで施術を受けよう」と思うような魅力的なセットメニューを考案してみてはいかがでしょうか。普段お客様が決断を躊躇するような高単価メニューも、セット化させるとお得感を演出でき、オーダーが増えサロンの利益率に貢献します。今回は、セットメニューの作り方のコツをまとめました。
- 地域のニーズやトレンドに合わせてメニューを改善しよう
1-1. ファミリー層の多い地域
1-2. 駅前など繁華街
- 利益率の高いセットメニューはどの美容室にも必要
- セットで売りやすい高単価メニューを作ろう
3-1. セットによる特典や割引をつける
3-2. 限定メニューをつくる
3-3. リピート率の高いメニューを作る
- 既存メニューの名前や画像を変更するだけでも効果が！？
- 高単価メニューを含む魅力的なコース作りが利益率アップのコツ
地域のニーズやトレンドに合わせてメニューを改善しよう
美容室のメニューや価格設定は、客層に合わせて組むことが大切。せっかく研鑽を重ねて施術のバリエーションを増やしても、オーダーがなければ努力は報われません。売り上げアップ、利益率アップを目標にするならば、お客様に「自分にピッタリ」と思っていただけるようなメニューを考案しましょう。
お客様のニーズを考える際は、地域の特性を指標にするのがおすすめです。地域性を考慮したメニュー作りの例を紹介します。
ファミリー層の多い地域
ファミリー層が多く住む地域の美容室であれば、カットを中心としたシンプルなメニューを展開するのがおすすめです。学生や子育て世代の多くは、日々忙しく過ごしているため、美容室にスピードや効率を求めます。また、安さも美容室を決める基準のひとつ。カット単価をリーズナブルに設定し、多くのお客様に高頻度でご来店いただくとサロンの利益率をキープしやすいでしょう。
駅前など繁華街
駅前や繁華街に店舗を構えるサロンであれば、トレンドを意識したメニューやヘアケアまで叶うセットメニューなどの展開がおすすめ。駅前や繁華街には流行に敏感な若者が多く、納得いく仕上がりのためなら高単価で時間がかかるメニューもオーダーされやすい傾向です。高価格帯のメニューをひとりでも多くの方に選んでいただけるよう工夫すると利益率が上がります。
利益率の高いセットメニューはどの美容室にも必要
美容室の利益率アップを考えたときに、鍵となるのがセットメニューです。複数の施術の組み合わせで客単価を上げられるため、導入すると地域関係なくどのサロンでも売り上げアップの要となるでしょう。
たとえば、カットを勝負としたサロンが利益を増やすには、より多くのお客様を呼び込み回転率を上げる必要があり、集客を相当頑張らねばなりません。しかし、仮にカットとトリートメントが一体になったセットメニューを作り頻繁にオーダーされるようになれば、客単価が上がり、回転率が大幅にアップしなくても利益が増します。
セットメニューの導入は、アシスタントやスタイリストが多い美容室にもおすすめです。カットとヘッドスパ、カラーとトリートメントといった組み合わせのメニューを導入してオーダーが増えれば、客単価が上がるうえに、手が空いたスタッフが施術に入れるため稼働率アップが見込めます。
サロンオーナー様のなかには、1名のお客様に割引価格で2メニューを提供するより、2名のお客様それぞれに単品価格で1メニューずつ提供するほうが利益になるのでは？と考える方もいるかもしれません。単純に売り上げだけを計算すると、後者のほうが利益が高くなりますが、実際の経営には光熱費や人件費もかかります。割引きしてでも1名のお客様にセットメニューを提供するほうが、カウンセリングや準備、片付けまで考慮すると効率が良く、光熱費や人件費も含めて計算したときに利益が大きくなります。
セットで売りやすい高単価メニューを作ろう
美容室の数ある施術のなかでも、パーマやトリートメントは薬剤の使用や高いテクニックが必要となり、価格を高く設定しやすいメニュー。美容室の利益率を上げるには、こうした施術をセット化してお客様に積極的におすすめしていくことがポイントとなります。ここからは、高単価メニューのオーダーを増やすコツを紹介していきましょう。
セットによる特典や割引をつける
高単価メニューは、いくら高い技術力を持ってしても、単品のご提案ではお客様の出費が増えるため断られるケースもあるでしょう。そこでポイントとなるのが、「お得感」。高単価メニューを受けた方に“炭酸シャンプー無料”といった特典をつけたり、定番メニューと組み合わせて割引きしたりすると、オーダーが入りやすくなります。
限定メニューをつくる
限定のメニューを組むのもオーダーを増やすコツのひとつ。限定メニューは今しかチャンスがない「特別感」を演出でき、お客様の関心をかき立てます。季節や期間を限定するほか、“先着〇名様まで”と人数に上限を設ける、“学生割”や“シニア割”で対象年齢を絞る、といった方法でお得なセットメニューや割引制度を設けるのもおすすめです。
季節や期間を限定したメニューを作る場合は、その時期に特に需要が高まる施術を取り入れてメニューの魅力アップを図りましょう。たとえば、梅雨時期であれば縮毛矯正のお得メニューを作る、夏であれば頭皮洗浄に特化したケアメニューをプラスする、などです。
リピート率の高いメニューを作る
美容室の利益率を上げるには、お客様に「次回もこの組み合わせで頼みたい」と思わせるような、リピート率を意識したメニューを作ることも大切です。くせ毛や薄毛、ダメージヘアなど、お客様が抱える慢性的なお悩みに沿ったケアをセットにした高単価メニューもぜひ考案してみましょう。
たとえば、以下のようなメニューがおすすめです。
- 髪を労わりながらおしゃれなヘアスタイルを叶えたいお客様へ…「パーマ・カラー＋トリートメント」
- サロンで日々の疲れを癒したいお客様へ…「カット＋ヘッドスパ」
- 薄毛対策に力を入れたいお客様へ…「カット＋頭皮ケア」
よりリピート率を上げるなら、サンプルプレゼント・ホームケア商材をサービス、といった特典をメニューにプラスする方法も有効です。
たとえば、カットやカラー、パーマといった施術とともにトリートメントを受けてくださったお客様に、お持ち帰り用のトリートメント剤をプレゼントすると大変喜ばれます。サロン御用達のトリートメント剤をもらえる特典があれば、サロン仕立ての髪質を長くキープでき、お客様にとって付加価値が上がり、リピート率アップが期待できるでしょう。このように、お客様目線に立ち、人気を得られるメニューを考案していくのがコツです。
既存メニューの名前や画像を変更するだけでも効果が！？
美容室を経営するなかで、「既にセットメニューを設けている」「セットメニューを作ったけどイマイチ伸びない」といったケースもあることでしょう。そんなときは、コースのネーミングを見直してみるのもおすすめです。「メニューを受けるメリットがピンとこない」「内容がよく分からない」など、ネーミングでチャンスロスしている可能性もあるためです。
メニュー名は、「毛穴すっきり！頭皮洗浄付きカットコース」「うるツヤトリートメント付きニュアンスパーマ」など、仕上がりイメージが湧くワードや、トレンドを意識した引きがあるワードを組み込むのがコツ。また、お客様にメニューをご案内をする際は、施術中や仕上がりのイメージが浮かぶ画像もぜひお見せしましょう。
いつまでも古い素材を使わず、定期的に新しい写真へアップデートすることも大切です。
オリジナル写真の撮影が大変な場合は、『BSP（ビューティー・ストック・フォト）』での素材購入もどうぞご検討ください。ロングヘアからショートカットやボブまで、サロンモデルのトレンド感あるスタイル画像を1枚から販売しており、月額会員に登録すると枚数無制限でダウンロードできます。
『HOT PEPPER Beauty（ホットペッパービューティー）』に掲載可能な素材をお探し中のサロンオーナー様にもおすすめです。
高単価メニューを含む魅力的なコース作りが利益率アップのコツ
美容室の利益率を上げるなら、パーマやトリートメントといった高単価メニューを定番の施術に上手に組み合わせてご提供してみましょう。お得感を演出することに加えて、お客様のニーズや季節のお悩みを考慮して付加価値をアピールできるようなメニューを組み立てるのがコツです。セットメニューをお客様へご提案する際は、写真で施術や仕上がりイメージを共有することも大切。『BSP（ビューティー・ストック・フォト）』の素材もどうぞお役立て下さい。
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